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朝日新聞(2013年6月4日)の記事によれば、
一方、企業の動きが活発になってきたことで、残業時間は昨年4月と比べて横ばいとなり、前年同月比で7カ月連続のマイナスが下げ止まった。特に製造業では、前年同月比で9カ月連続のマイナスだが、前の月と比べた残業時間(季節調整値)が2・7%増となり、5カ月連続で残業が増えている。
なのだという。
なんだか、残業がよいことのように感じてしまうのは私だけだろうか。

残業を前提に組み立てられる業務。
これは、上司が無能だという証拠だ。

決められた業務を、決められた時間内に終わらせる。
これが有能な労働者であり、そういうふうに指揮をするのが有能な上司である。

だらだら作業を続けさせる。
まさに、調整役として無能。
どうやら、日本には有能な上司はいないらしい。

たしかに、労働者の中にも「残業が減ったから大変だ」という声もある。
しかし、これは基本給が低すぎるから生活が大変なのであって、「基本給が低すぎるから大変だ」と言い直すべきだ。

定時に始まり、定時に終わる。
だらだらと作業をしない。
そのためには、同僚とのコミュニケーションも重要だろうし、職務に対する責任感も重要だ。
そういう職場を作り、調整ができる上司が有能である。
残業させたり、残業代をきちんと支払う上司が有能なのではない。
ましてや、従業員を過労死させておいて「自分の会社はブラックではありません」などとうそぶく社長は論外だ。